Ramen55には月間の売り上げ実績レポートを作成して印刷できる追加機能があります。
前回に引き続き、そのレポート作成機能の開発秘話をちまちまと書いていこうかと思います。

前回決定した大まかな要件。

①現行Ramen55に入力しているものをレポート作成のためにもう一度入力しなくていいようにする
②作成されるレポートが経営判断に役立つものである
③作成されるレポートのデザインがかっこいい
④操作上のストレスがない
⑤簡単に使える

これを実現するためにはどうしたらいいのかを決めていきます。
ここからはシステムということで、プログラミングの指針を決める段階。
営業のジュンペイさんや研修生は入れないので、荻窪さんのアドバイスを受けながら私が一人で作業をしていきます。

最初はラーメン55が集めたデータを、csvという種類のファイルで書き出すことを考えました。
csvはexcelで読み込めるので、マクロを使って形を整えればいいだろうと、そう考えていました。

その方向性でシステム要件を作成し、意気揚々と社長に提出したところ、社長からこんなお言葉が。

「ラーメン屋のオーナーさんって、みんなexcel持ってるの？」

その時の私の正直な感想……。

「いや、知りませんけど!?」

確かにexcelはMacだと使えませんし、Windowsでも使うために一万円くらいかかります。
中には使ってない人もいるというのは予想ができます。

でも、私のイメージとしては、ラーメン屋のオーナーさんは
・デザイン系の仕事じゃないからMacよりはWindowsだろう
・お便りとかの印刷にwordは使ってるだろうから、ついでにexcelも入れているだろう
と思っていました。

ところが、営業担当で元ラーメン屋のジュンペイさんに確認すると、

「あっ、ラーメン屋のオーナーさんでMacユーザーさん結構いますよ？」

――まじですか。

「ええ、オーナーさんって結構ミーハーなんで」

そんな理由ですか!?

ともあれ、excelが使えないオーナーさんがいるとなると、全オーナーさんに新機能を提供できません。
それは困るので、システム要件を一から作り直すことになりました。

つまり今回の作業はすべて水の泡です。とほほ。

次回、気を取り直してシステム要件と調査をやり直していきます！