2023/10/15
キーボードを作ってみる
こんにちは、今年の4月から入社したいいのと申します。
夏季休暇を頂いたので、せっかくなので自作キーボードに手を出してみました。
以下のgithubの記事を参考に作成しております。
https://github.com/okayumoka/mysplit
(記事の最後に著作表示とライセンスへのリンクを貼らせて頂きました。)
readmeがかなり丁寧に作られていたため、この記事内では詳細な手順や必要な道具や材料は省かせて頂きます。
概要
今回は以下に挙げる機能を目標に作成しました。
・キー数を減らし最適化
・打鍵感と静音化を両立
・なにかしらのポインティングデバイスを付属させる
また今回は3Dプリンターの試運転も兼ねているためケースやキーキャップは自作してしまいましたが、今は秋葉原などの大きな電気街に行くとプリンターのレンタルサービスや、作業場のレンタルサービス、もしくは3Dデータを送ると作ってくれるサービスなどもありますので(DMMprint等)便利です。
どっちにしても結構お金がかかるので見積もりは正確に。
特に自分でプリントすると設定が結構難しいので、こだわりがなければ依頼したほうがいいと思います。
自作キットを購入すると必要なものを全部つけてくれる場合もあるので、そういったものから手を出したほうがいいかもしれませんね。
(正直最初はキット買えばよかったと少し後悔)
作成してみる
①ケースとキーキャップ印刷
大体全部印刷するのに2日ぐらいかかる(設定調整も含めて)
設定値が悪かったみたいで、印刷中に何度かファームウェア(上にある土台みたいなやつ)から剥がれ落ちてレジンに沈んでました。
あとヤスリがけは100均で電動ヤスリ(600円)売ってたので多少楽できました(それでも辛いけど)
②キースイッチとキーキャップ取り付け
cherryMXの静音赤軸を使用
キースイッチが土台から外れるのを防ぐためホットボンドを使用しましたが、これは悪手。
見た目もあまり良くないし修正しにくいので普通にスイッチをはめて、上からキャップを被せるだけのほうがいいかも。
③はんだづけ
今回友人のすすめで基盤ではなくて空中配線でつなげていますが、1500円~3000円程度でキーボード用の基盤が購入できますので、そちらを購入することを勧めます。
(初心者にやらせる配線じゃないと思う)
④ファームウェア書き込み
上記のgit hubリポジトリのソースコードをそのまま利用
配線が若干違うためそこだけ修正
⑤動作確認
ここで問題発生
スティックの判定は取っているのになぜか常に画面左下へマウスカーソルが移動してしまう。
原因は分かったが修正ができていないため今後うまいことコードを修正してマウスカーソルも動かせるようにしようと思います。
とりあえず今回は両手分キー入力が取れているので完成ってことで
感想
正直辛かった(同じくらい楽しかったけど)
とりあえず誰かに勧めるときはキットの購入を勧めます。
ただ色々調べながら配線するうちになんとなく電気回路についての理解が深まったり、ファームウェアをそのまま流用するだけではなく少しソースコードをいじることでArduinoの扱いがどんな感じなのか感覚も掴めたり、何より楽しみながら自分だけのデバイスが実装できたというのが一番の成果だと思っています。
持ち運ぶことで断線するのが怖いので当分は自宅用になりますが、また材料が調達できたら持ち運べるように丈夫に作ってみたいですね。
立体型のキーボードも興味あるので。(Elgo系とか)
okayumoka様、丁寧な解説記事とソースコード、そして3Dデータを有難うございました。
Copyright (c) 2018 okayu
https://github.com/okayumoka/mysplit/blob/master/LICENSE
あと作業するときはちゃんと机の上を片付けましょう。とんでもないことになるので